こんにちは!
今回はクラス経営について僕が実際にやってよかったことの一つを紹介します!
それは
二者面談を毎日すること!
です。
これを聞くと「めんどくさそう」と思われるかもしれませんが、実際のところはその逆で
生徒にも教員にとっても嬉しいことだらけです。
- 面談週間が来ると気が落ち込む
- 何を話していいかわからない
- 面談週間が逆に忙しい
という先生方はぜひ最後まで記事を読んでみてください!
面談週間とは
ここでお話する面談週間とは、担任ー生徒による二者面談のことです。
学校によっては二者面談週間を2〜3回ほど設定しているのではないでしょうか。
本校では二者面談週間が1学期と2学期に1回ずつあり、短縮授業になります。
話す内容は主に
- クラス、部活動の悩み相談
- 家庭内の悩み相談
- 進路の確認
- 次年度の選択科目の確認
- 成績の確認
などです。もちろん、生徒によってこれ以外の話をすることもあります。
二者面談の時間は10分〜20分程度を目安にしますが、生徒によって様々です。
長い生徒は1時間以上も話すこともあります。
「毎日面談制度」を始めたきっかけ
面談週間は事前に予定表を組んでおくことが一般的です。
担任よっては、面談の予定表(空白のもの)を黒板に掲示しておき、先着順で生徒に書かせていた人もいました。
40名クラスだとすると、1日あたり8名の生徒と面談をしなければなりません。
仮に1人10分程度だとしても、休み無しで1時間30分かかります。
しかも、先程も書いたように、面談時間が長い生徒と短い生徒がいますから、時間が読めないのが実情です。次の生徒を30分待たせるなんてこともザラにあります。
そこで、毎日2名の生徒と面談する「毎日面談制度」を導入しました。
毎日面談制度の内容は以下のとおりです。
- 毎日2名ずつの生徒と面談する
- 面談週間もリズムを変えない
たったこれだけです。(笑)
毎日面談制度のメリット
- 面談時間が読めなくても、生徒をあまり待たせない。
- 面談週間のときに大量に面談をしなくてすむ。
- 生徒の日々の様子をリアルタイムで知ることができる。
- 生徒との距離が縮まる。
- 面談をするコストに対して、面談回数(リターン)が大きい。
面談時間が読めなくても、生徒をあまり待たせない。
先述しましたが、面談人数が2名なので、時間を読みやすいというメリットがあります。
1日8名も面談すると、仮に1人あたり5分伸びたとしたら、最後の生徒は35分待ち時間があります。
ですが、2名なら5分ですみます。
これは、担任ではなく生徒にとっても大きなメリットと言えます。
面談週間のときに大量に面談をしなくてすむ。
毎日面談制度では、「面談週間も1日2名まで」というルールがあります。(僕が作っただけです。)
このルールを守らないと、メチャクチャ大変です。
面談時は他の担任が遅くまで面談していますが、毎日面談をしている僕はとっても早く終わるので、謎の優越感に浸れます。(笑)
部活動指導が熱心な先生は、面談週間は最高の練習期間です!
2名面談を終わらせたあとはしっかり練習時間を確保できます。
また、そういう先生から見ると、面談週間以外の日に面談していては部活動に出られない。と思うかもしれません。
しかし、2名の生徒と面談しても大抵は30分もあれば終わります。早いときは20分で終わります。
部活動の準備を部員がしている間に面談ができるので、むしろちょうどよかったりします!
生徒の日々の様子をリアルタイムで知ることができる。
毎日面談制度は、名前の順で毎日面談していきます。だから、クラスの様子がよくわかります。
高校では担任とクラスの生徒がずっといっしょにいるわけではありません。授業がないときは、朝のSHR〜帰りのSHRまで合わないこともあります。
なので、毎日面談すると「今日〜〜があった」とか「◯◯ちゃんと△△した」とか、そんな他愛のない話も出てきます。
生徒との距離が縮まる。
生徒と教員の関係と言っても、やはり人間関係です。会話をしている回数が多いほうが距離が縮まりますよね。
もちろん、友達関係とは別ですが、頻繁に会話をすることで、生徒も心を開いてくれやすくなります。
そうすれば、クラス内の問題行動も自然と減ってくるものなのです!
面談をするコストに対して、面談回数(リターン)が大きい。
毎日面談制度は結果的に面談回数も増加させます。仮に2名ずつ面談しても、1週間で10名の生徒と面談できます。単純計算しても1ヶ月でクラスの生徒と面談できます。
実際は会議が入ったり、急な予定が入ったるするので毎日は厳しいかもしれませんが、それでも1人の生徒あたり4〜5回程度は面談できます。
毎日面談制度のデメリット
- なれるまでは毎日面談するのが大変。
- コース科目選択の確認時などは面談できないので、一斉連絡になる。
なれるまでは毎日面談するのが大変。
基本的には、毎日面談制は日々の負担を軽減する働きをしてくれます。
また、僕は生徒と話すのが好きなので負担には感じませんでしたが、毎日面談することになれるまではちょっと大変に感じる先生もいるかも知れません。
コース科目選択の確認時などは面談できないので、一斉連絡になる。
面談週間では、学年ごとに話す内容が指定されていることがあります。その中の一つが「次年度のコース科目選択の最終確認」です。
このような内容は、学年全体が同じ動きをしなければなりません。
そのようなときは、
- クラス全体に「コース科目選択の最終確認」をすることを伝える。
- 放課後、最終確認のみ一人ずつ行う。(1人1分)
- 特に相談がある生徒のみ、面談を実施する。
このような対応を取ることで、しっかり最終確認を実施できます。
まとめ
以上が僕が実施した「毎日面談制度」です。
毎日面談することで、教員の負担は軽減されていきます。
個人的には、教員の負担軽減だけを目的にして、生徒が不利になるようなことがあってはならないと思っています。
そんな中、「毎日面談制度」は教員の負担軽減と、生徒への面談効果のアップが両立する方法です。
ぜひ、参考にしてみてください!
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